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【第4話】好奇心を手放さない。『劣化するオッサン社会の処方箋』から考えた「Creative Challenge」

7月23日
読了時間: 6分

更新日:8月13日

今期、江戸トーストマスターズクラブでは、「Creative Challenge(クリエイティブ・チャレンジ)」をスローガンに掲げました。

そのヒントの一つになったのが、山口周さんの著書『劣化するオッサン社会の処方箋』です。かなり強い題名ですが、本書でいう「オッサン」は、単に年齢や性別を指す言葉ではありません。好奇心や謙虚さを失い、過去の成功体験にとどまり、驚きながら学び続ける姿勢を手放してしまった状態を問題にしています。

それは、誰にでも起こり得ることです。もちろん、クラブにも。

だから今期は、慣れたやり方をただ繰り返すのではなく、好奇心を持って考え、小さく試し、仲間のフィードバックから学び続ける一年にします。


えどぴよ:みんなに発表するピヨ!今期のスローガンは、Creative Challenge!

えどまる:いい言葉だね。ところで、どうしてこのスローガンにしたの?

えどぴよ:『劣化するオッサン社会の処方箋』を読んで、ちょっとドキッとしたんだ。

えどまる:題名は強いけれど、年齢や男性だけを批判する本ではないんだよね。新しい価値観を拒み、過去の成功体験に執着し、好奇心や謙虚さ、学び続ける姿勢を失うことへの警告として読めるんだ。

えどむすび:長く積み重ねた経験は、とても大切でございます。でも、「昔からこうです」の一言で新しい声を閉じてしまったら、せっかくの気づきが届かなくなってしまいますね。

えどぴよ:ぼくも会長だからこそ気をつけたい。決める立場になったときほど、自分のやり方を疑うことを忘れたくないんだ。

えどまる:その姿勢が、Creative Challengeの出発点だね。

えどぴよ:でも、Creativeって、すごいアイデアを次々に出すこと?

えどまる:派手なことをする必要はないよ。いつものやり方を別の角度から見て、「もっと伝わる方法はないかな」「初めて来た人にはどう見えるかな」と考えること。それが、ここでいうCreativeなんだ。

えどぴよ:じゃあ、Challengeは?

えどまる:完璧になるまで待たずに、小さく試してみることだよ。そして、うまくいったかどうかを仲間と振り返り、次は少し変えてみる。成功だけでなく、試したことそのものを学びに変えるんだ。

えどむすび:初めての方や新しい会員の声も、どうぞ大切にしたいですね。「こんなことを言ってよいのかな」と思わずに話せる場でありたいものでございます。

えどぴよ:それって、Toastmastersの学び方にもぴったりだね。

えどまる:そうだね。Toastmasters Internationalは、スピーチや例会の役割を実際にやってみる体験学習と、仲間からの率直で支援的なフィードバックを、成長の大切な原則にしているよ。

えどぴよ:スピーチの出だしを変えてみる。初めての役割に手を挙げる。例会のテーマやゲストの迎え方を工夫する。どれもCreative Challengeだ!

えどまる:ベテランが新しい人の提案を聞くことも、新しい会員が一歩前に出ることも、同じくらい大切な挑戦だよ。

えどむすび:挑戦を無理に求めるのではなく、その方のペースで一歩を選べるようにいたしましょう。見学だけでも、立派な最初の一歩でございます。

えどぴよ:成功した人だけをほめるクラブにはしたくないな。

えどまる:うん。試した勇気を認めて、失敗を笑わず、具体的なフィードバックで次につなげる。そんなクラブなら、誰もが学び続けられるよ。

えどぴよ:よーし。今期は、みんなで考えて、みんなで試して、みんなで育てるピヨ!

えどまる:まずは次の例会で、いつものやり方を一つだけ変えてみよう。小さな挑戦で大丈夫だよ。

えどむすび:新しい一歩を見てみたい方も、どうぞ気軽に見学へお越しくださいませ。


なぜ、いまこのスローガンなのか

クラブには、長く続いてきたからこその知恵があります。一方で、慣れたやり方は、ときに「なぜそうしているのか」を見えにくくします。

慣例が悪いわけではありません。目的に合っているものは、これからも大切にします。ただし、理由が「今までそうだったから」だけになったときは、一度立ち止まって考えます。

今期の会長として私がしたいのは、すべての正解を決めることではありません。会員一人ひとりが提案し、小さく試し、結果を一緒に振り返れる余白をつくることです。

そのために、江戸クラブでは次のことを大切にします。

  • 新しい提案を、役職や在籍年数だけで判断しない。

  • いきなり大きく変えず、まず小さく試す。

  • うまくいかなかった人を責めず、次に生かせるフィードバックをする。

  • 経験の長い人も新しい人も、ともに学ぶ側であり続ける。


Creative Challengeを、例会で形にする

Toastmasters Internationalの教育プログラムでは、スピーチやクラブの役割を実際に経験すること、仲間からフィードバックを受けること、メンターに支えられること、自分のペースで学ぶことが成長の原則として示されています。

つまり、江戸クラブのCreative Challengeは、特別な追加企画ではありません。Toastmastersがもともと大切にしている学び方を、今期は意識して回していこう、という約束です。

考える → 小さく試す → フィードバックを受ける → 次に生かす

この循環を、何度も回します。

たとえば、こんな挑戦ができます。

  • スピーチ:いつもと違う始め方、構成、表現を一つ試す。

  • 例会の役割:まだ経験したことのない役割に、初めて手を挙げる。

  • 例会づくり:テーマ、テーブルトピックス、進行方法を小さく工夫する。

  • ゲスト体験:初めて来た人の目線で、案内や声かけを見直す。

  • クラブ運営:会員の提案を試せる、小さな実験の場をつくる。


えどまるによる、かんたん概要

『劣化するオッサン社会の処方箋』から江戸クラブが受け取った問いは、「年齢を重ねたか」ではなく、好奇心と謙虚さを持って学び続けているかです。

今期のスローガン「Creative Challenge」には、二つの意味があります。

  • Creative:当たり前を別の角度から見て、よりよい方法を考える。

  • Challenge:完璧を待たず、小さく試し、結果から学ぶ。

江戸クラブは、挑戦した人を評価するだけの場ではなく、挑戦を互いに支え、フィードバックによって次の一歩をつくる場を目指します。


今週の小さな一歩

次の例会で、いつもの行動を一つだけ変えてみませんか。

  • スピーチの最初の一文を、先に決めてみる。

  • やったことのない役割に、手を挙げてみる。

  • 誰かの提案に、まず「どうすれば試せる?」と返してみる。

  • 初めて来た人の目線で、会場や案内を見直してみる。

大きく変える必要はありません。小さく試して、振り返る。その一回が、クラブを学び続ける場所にします。

はじめての方へ:江戸トーストマスターズでは、スピーチやコミュニケーションを、実践とフィードバックを通じて少しずつ学んでいます。見学だけでも歓迎です。


参考にした資料

  • 光文社新書『劣化するオッサン社会の処方箋』紹介(https://shinsho.kobunsha.com/n/na94956de8529)

  • 光文社新書「コトバのチカラ」vol.69(https://shinsho.kobunsha.com/n/n1c9d0b42e0df)

  • Toastmasters International: Education Programs(https://www.toastmasters.org/Education)

  • Toastmasters International: Our Mission(https://www.toastmasters.org/about/our-mission)

※本記事は書籍全体の要約ではなく、江戸クラブの今期方針を考えるきっかけとして、一部の論点を参照しています。


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