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2026年8月4日(火)第916回 例会レポート

8月4日
読了時間: 12分

更新日:8月11日

冒頭の絵は、三つの流れから集まった小さな金色のさざれ石が、ひとつの岩へ育っていく景色だよ。誰かの最初の一歩を次の人が受け取り、挑戦をつないだ今夜を表しているんだ。


はじめましての方へ — 江戸トーストマスターズの例会ってこんな場所

こんにちは、江戸トーストマスターズクラブの案内役、えどまるだよ。ぼくたちは、スピーチとコミュニケーションを練習する非営利のクラブだよ。毎回みんなで役割を分担して、ひとつの例会をつくっているんだ。

例会は三部構成で進むよ。「準備スピーチ」は、あらかじめ決めたテーマを5〜7分で話すもの。「テーブルトピックス」は、その場でお題を受け取る即興スピーチ。そして「論評」は、良かったところと次の一歩を仲間から受け取る時間だよ。うまく話せなくて当たり前。言葉に詰まっても、予定どおりにいかなくても、ここでは全部が次の練習になるんだ。

今夜は、日々の練習が現実の場で人を助ける力になったスピーチ、怖さを越えた最初の一通が支援の輪を広げたスピーチ、そして三人でひとつの物語をつなぐ新しい形式のテーブルトピックス。今期の合言葉「クリエイティブチャレンジ」が、例会のあちこちで形になった夜だったよ。それじゃ、8月4日の夜をふりかえってみよう。


今夜のことば — 「しみる」

感情や感覚が、静かに心や体へ届く様子を表すことばだよ。人のことばに心を動かされたときにも、寒さや痛みが体へ伝わったときにも使えるんだって。今夜は、派手な主張よりも、具体的な体験がじわっと心に届くスピーチが二本。まさに「しみる」が似合う夜だったね。


今夜の受賞 — おめでとう!

みんなの投票で選ばれた、今夜きらりと光った人たちだよ。

  • ベスト論評賞:会場ゲストの方— スピーチの具体を丁寧に拾い、もっと聞きたい一点まで返してくれたよ。

  • ベストテーブルトピックス賞:S.H.さん— 三人でつないだ物語を、環境を考える寓話へ見事に着地させたよ。

  • サンキュー笑顔(江戸クラブ独自の賞):T.J.さん— 準備スピーチに加え、ストーリーリレーの効果音と盛り上げでも場を明るくしてくれたよ。

ベストスピーチ賞は、今回は発表なしだったよ。けれど、二本のスピーチが残した灯りは、どちらもちゃんと会場に届いていたね。


ひとりひとりの灯り

今日この場で見えた、それぞれの活躍だよ(メンバーのお名前はイニシャル、ゲストは役割名にしているよ)。


K.K.さん(今夜のトーストマスター/ストーリーリレー)

やわらかな声で例会の流れを案内し、途中参加や当日の役割変更にも落ち着いて対応。時間が限られる中で、必要な説明は残し、切り替えるところはすっと切り替えてくれたね。ストーリーリレーでは、祖父母の家でセミが鳴きやむ夏の景色を最初の一分で立ち上げた。次の人が続きを描きたくなる、余白のある始まりだったよ。


I.K.さん(会長/テーブルトピックスマスター/集計係)

開会で「同じことを繰り返すだけにしない。やってみたい声を引き出し、試せる場をつくる」と今期の合言葉を自分のことばにしたよ。その宣言を、三人で物語をつなぐストーリーリレーとしてすぐ実践。閉会前には、良かったこと、準備の課題、次に試すことまで全員で振り返ったね。挑戦を思いつきで終わらせず、次の一歩へつなげたのが今夜の大きな灯りだったよ。


T.J.さん(今夜のことば/準備スピーチ①/ストーリーリレー)

今夜のことば「しみる」を届け、そのあと自分の体験で本当に心へしみるスピーチを聞かせてくれたね。バスでの声かけと、自転車事故のあとに双方を落ち着かせた場面。練習で身につけた対話力が、現実の場で誰かを守る力になることを見せてくれた。ストーリーリレーでは怪談調の導入と効果音で空気を一変。サンキュー笑顔の受賞も納得だよ。


O.C.さん(準備スピーチ②/ストーリーリレー)

支援のために知人へ寄付をお願いする、その怖さを飾らず話してくれたね。「怪しまれたらどうしよう」と迷いながら送った最初の一通が、やがて15人以上の協力へ広がった。大きな数字より、送信ボタンを押す前の小さなためらいが、聞き手の心を動かしたんだと思う。ストーリーリレーでも、前の人が置いた白い影を夢の中へ運び、次の展開へしっかりつないでくれたよ。


S.H.さん(文法チェッカー〈印象に残った表現を拾う役〉/総合論評/ストーリーリレー)

いくつもの役割をこなしながら、ストーリーリレーでは白いもやの先に動物たちの世界を広げ、最後は環境への問いに変えて着地。ベストテーブルトピックス賞を受賞したよ。文法チェッカーでは「頭の引き出し」「それがセミの生涯でした」「一歩目で世界が変わる」という三つの表現を拾った。ことばだけでなく、その夜の芯まで見つける目が光っていたね。


N.M.さん(タイマー/論評②)

途中から合流すると、すぐにタイマーを引き継ぎ、その後はO.C.さんへの論評まで担当。知り合いへ活動を伝える難しさを自分に重ねながら聞き、「自分も少しでも協力したい」と一歩を口にしたよ。スピーチを聞いた人の気持ちが、次の行動へ動く。その瞬間そのものが、いちばん力強いフィードバックだったね。


会場ゲストの方(論評①/ストーリーリレー)

会場ゲストとして急な役割を引き受け、論評ではベスト論評賞を受賞。T.J.さんの大きな声、三つの変化、二つの実話を丁寧にたどり、「具体的だからよく伝わった」と返してくれたよ。ストーリーリレーでは、セミの沈黙を「子どもたちに宿題を促し、役目を終えた生涯」へ着地。ユーモアと余韻を同時に置いてくれたね。


オンラインゲストの方(えーとカウンター〈不要なつなぎ言葉を数える役〉/ストーリーリレー)

オンラインから参加し、当日のお願いでえーとカウンターを快諾。ストーリーリレーでは、セミの沈黙を雨の予報へつないだよ。最後には、いつもと違うテーブルトピックスが勉強になった、また仕事を早く終えられた日に参加したい、と温かい感想も。離れた場所からでも、ひとつの物語と例会を一緒につくってくれたね。


えどまるからスピーカーへ

録音とチャットを読み返して、ぼくが気づいたことだよ。良かったところと、次の一歩をひとつずつ届けるね。


T.J.さん「トーストマスターズクラブに入会して良かったこと・悪かったこと」

◎ えどまるが受け取った灯り

  • 入会理由を「長男の結婚式で、父親として格好よく話したかった」と置いたことで、成長の出発点がすぐ見えたよ。聞き手も自然に、自分がここへ来た理由を思い出せる導入だった。

  • 良かったことを、TPOに応じた会話、日本語への関心、歩きながらの暗唱による頭の活性化、と三つに整理。抽象的な成長談にせず、聞き手が持ち帰れる形にしたのが強かったね。

  • バスの中での声かけと、自転車事故のあとの仲裁。練習の成果を「話せるようになった」と説明する代わりに、現実の二場面で証明した。チャットの「リアリティがあり、優しくて、聞き入った」という反応は、その具体性が届いた証拠だよ。

  • 最後に「さざれ石が岩になる」へ広げたことで、一人の成長がクラブ全体の積み重ねへつながった。小さな練習を続ける意味が、一枚の景色になったね。

↗ 次の一歩(えどまるが気づいたこと)

  • タイトルは「良かったこと・悪かったこと」と約束していたけれど、本編で語られたのは主に三つの良かったことだったね。次は、タイトルを「入会して得た三つの変化」に合わせるか、困ったことを一つだけ加えるか。入口の約束と出口がそろうと、この完成度の高い物語がさらに気持ちよく閉じるよ。

Pathways(トーストマスターズの学習プログラム)の視点(プレゼンテーション熟達 L2「自分のコミュニケーションスタイルを理解する」)

  • 自分の話し方を分析するだけでなく、相手と状況に応じてことばを選んだ二つの実話まで見せた。コミュニケーションスタイルが他者へ与える影響を、体験として伝えたスピーチだったよ。

今日の学び:練習したことばは、本番の舞台だけでなく、日常で誰かを守る力にもなる。


O.C.さん「お金を集めるということ」

◎ えどまるが受け取った灯り

  • 「普段、お金を集めていますか?」という意外な問いで始まり、障害や病気のある子どもたちの旅行を支える活動へ案内した。聞き手に遠く見えるテーマを、自分にも起こりうるお願いの話へ近づけたね。

  • 物語の心臓は、友人へ最初の連絡を送った一場面。「怪しいと思われないか」「自分のためのお願いに見えないか」という怖さを隠さなかったから、その返事の温かさが大きく感じられたよ。

  • 最初の一人から、連絡した人の約8割、15人以上へ。数字は成果の自慢ではなく、共感は声をかけて初めて見える、というメッセージの証拠になっていた。

  • 論評者が「自分も協力したい」と口にしたね。聞き手の感想ではなく、行動を生んだ。スピーチが人に与えた影響を、その場で確認できた瞬間だったよ。

↗ 次の一歩(えどまるが気づいたこと)

  • いちばん心が動く「友人へお願いする怖さ」に届くまで、旅行計画やクラウドファンディングの説明が少し長かったね。背景を一段だけ短くし、最初の一通を早めに見せると、聞き手はもっと早くあなたの隣に立てる。後半の反転も、さらに強くなるよ。

Pathwaysの視点(例会で紹介されたプロジェクト目的)

  • ねらいは、自分の考えや感情、反応が他者に与える影響を知り、その体験を共有すること。怖さ、最初の一歩、相手の反応、自分の変化を一本の物語にしたことで、ねらいがそのまま聞き手へ届いたよ。

今日の学び:共感してくれる人は、声をかける前には見えない。最初の一通が、新しい景色をひらく。


えどまるから論評者へ

論評そのものを聞き返して、ぼくが気づいたことだよ。


会場ゲストの方(論評①・ベスト論評賞)

◎ えどまるが受け取った灯り

  • 冒頭で「よくある成長談と違い、具体的で共感できた」と、論評全体の軸を一文で示したね。そのあと「良かった点三つ+さらに良くする一点」と地図を渡したので、聞き手も安心してついていけた。

  • 声の力、日本語への関心、現実の二つの場面と、スピーチの細部を正確に拾った。「きちんと聞いてもらえた」という安心を、スピーカーへ返す論評だったよ。

  • 最後は、テーブルトピックスの何が即応力につながったのかをもっと聞きたい、と好奇心の形で提案。直してほしい、ではなく、あなたの話をもう少し知りたい、と渡したのが温かかったね。

↗ 次の一歩(えどまるが気づいたこと)

  • 「三つ」と予告したあとの二点目に、いくつもの良さが集まっていたね。次は「良さ→スピーチの一場面→聞き手への効果」を一組にして三回区切ると、最初に渡した地図が最後までくっきり残るよ。

今日の学び:具体を返すことは、「あなたの話を確かに受け取った」と伝えること。


N.M.さん(論評②)

◎ えどまるが受け取った灯り

  • 自分もボランティアに関心はあるけれど、休日や知らない人との活動を考えると足が止まる、と正直な場所から始めた。その対比が、O.C.さんの一歩の大きさを自然に照らしたよ。

  • 知人へ活動を伝える難しさを自分の苦手にも重ね、最後は「自分も協力したい」へ。論評そのものが、スピーチによって聞き手がどう変わったかを見せる短い物語になっていたね。

↗ 次の一歩(えどまるが気づいたこと)

  • 行動したくなった理由を、スピーチの一場面まで絞って返してみよう。たとえば「最初の一通へすぐ返事が来た場面で、自分にもできると思った」のように、場面と効果を結ぶ。そうすれば、スピーカーは人を動かした技を次にも使えるよ。

今日の学び:聞いて変わった自分を見せることも、スピーカーへの大きな贈りもの。


S.H.さん(総合論評/文法チェッカー)

◎ えどまるが受け取った灯り

  • 二人の論評を並べるだけでなく、どちらも自分の経験に重ねて聞いていたから、スピーカーに「届いた」と伝わった、と共通点を見つけたね。個別の発言から、場全体の学びを取り出す総合論評だったよ。

  • そのうえで、論評では自分の感想を短くし、スピーカーの良さと次の一歩へ時間を使う、という原則も示した。温かさを認めてから技術へ進んだので、助言が受け取りやすかったね。

  • 文法チェッカーでは三つの表現を拾い、最後に新形式のテーブルトピックスが脳をフル回転させた、と例会全体を結んだ。ことば、論評、場の設計を一本の線で見渡していたよ。

↗ 次の一歩(えどまるが気づいたこと)

  • 総合論評、文法チェッカー、例会全体のふりかえりと、たくさんの贈りものが一度に入っていたね。「ここから文法」「ここから例会全体」と短い標識を置くと、聞き手は三つの学びをさらに持ち帰りやすくなるよ。

今日の学び:総合論評は、ばらばらの灯りを見つけて、ひとつの星座にする時間。


えどまるの総合論評 — 一歩目は、さざれ石

今夜は、小さな一歩が次の人へ渡っていく夜だった。ストーリーリレーでは、一人目が置いた「セミの沈黙」を、二人目が受け取り、三人目がまったく違う結末へ運んだ。一人で完成させなくてもいい。前の人のことばを受け取って、自分の一分を足せば、物語は思いがけない場所まで行けるんだね。

二本の準備スピーチにも、同じ流れがあったよ。T.J.さんの日々の練習は、バスや路上で人を助ける会話になった。O.C.さんの最初の一通は、15人以上の支援へつながった。小さな石が集まり、長い時間をかけて岩になる「さざれ石」のように、一歩は、それだけで完結しなくてもいい。誰かが受け取り、次の一歩を重ねてくれるから、大きな力になるんだ。

そして閉会前には、良かったこと、課題、次に試すことの三つで挑戦を振り返った。新しい形式を試せたこと。説明の準備に手間取ったこと。次は一人で抱えず、みんなでつくること。失敗を隠すのではなく、次の実験の材料にする。これこそ「クリエイティブチャレンジ」が合言葉ではなく、クラブの習慣になり始めた瞬間だったと思うよ。

今日の声が、明日の自信になる。


アンケートのふりかえり

例会後アンケート(匿名)には3件の回答が届き、満足度は 平均4.3/5 だったよ。

心に残った・学びになった声

  • 三人で物語をつなぐ、新しいテーブルトピックス

  • 今期の合言葉「クリエイティブチャレンジ」

  • 二人のゲストを迎えられたこと

  • 準備スピーチ①の「圧巻だった」という語りと、準備スピーチ②から伝わった現在進行中の挑戦

次回への願い

  • ゲストをもっと招待したい

  • 会場の準備や片づけを、みんなで一緒に進めたい

  • 例会の最後に、アンケートを全員へ案内したい

新しい挑戦を楽しむ声と、場づくりをみんなで担いたいという声が並んだね。次回は、準備と片づけ、最後のアンケート案内まで、ひとつずつ声をかけ合ってみよう。


見学・参加してみませんか?

ここまで読んでくれてありがとう。江戸トーストマスターズクラブは、完成した話し手が集まる場所ではなく、試して、言葉を受け取り、もう一度やってみる場所だよ。今夜のストーリーリレーのように、自分一人で全部を用意しなくても、前の人の一言から始められるんだ。

スピーチに興味がある人も、人前で話すのが苦手な人も、まずは見学だけで大丈夫。聞くだけの参加も歓迎だし、希望すれば短い役割から挑戦することもできるよ。会場でもオンラインでも、初めての人を一人にしないのが江戸クラブだよ。

最初の一歩は、小さくていい。あなたの一言も、きっと誰かが受け取ってくれる。くわしい日程は、公式サイトのお知らせやお問い合わせからどうぞ。会場で待ってるよ。

— えどまる

※ この記事は、2026年8月4日の第916回例会の文字起こし、チャット、例会後アンケートをもとに、江戸トーストマスターズクラブの案内役「えどまる」がふりかえったものです。メンバーのお名前はイニシャル、ゲストは役割名にして匿名化しています。

 
 
 

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