第729回例会報告
3月最後の例会は渋谷区文化総合センター大和田で開催されました。 広くてキレイな大和田を使用するのは久しぶりなので総合司会としてテンションがあがりました。 この日の準備スピーカーはなんと5名! 時間に余裕のある会場でなければ味わえない贅沢です。 しかも5名のスピーカーの内3名はディビジョンコンテスト出場を決めているという豪華な布陣。そしてこの会場を使った時でしか例会に参加できないレアキャラのS口さんもスピーカーとして登壇! もちろん最後の一人も負けていません。スピーチタイトルに「量子コンピュータ」!老舗の江戸クラブもすごい時代になってきました。いったいどんな例会になるのか始まる前からわくわくがとまりませんでした。 一人目のスピーカーはM田さん「IT業界における今ホットな話題 「量子コンピュータ」量子コンピュータとは何かも聞いたことがない参加者が多い中、しっかりと概念を説明されました。具体的に何が得意なのか、リアルでの応用例を身近な話で例えて話されたので、なぜ今注目を浴びているのか良くわかりました。量子コンピュータで役割のアサインの最適化も解いて欲しいですね! 二人目のスピーカーはもはや伝説のトリッキーS口さん。スピーチをされるときは毎回準備される荷物が多くて、例会開始前から注目の的でした。タイトルは「ドレスコード」。バンド活動で要求されるドレスコードを蝶ネクタイやベスト、はたまた本の中から飛び出す鬘まで使いながら聴衆を魅了してくださいました。最後にはミニギターの演奏まであり、時間ギリギリまで聴衆を楽しませる姿勢に毎度ながら脱帽です。 三人目のスピーカーは桜坂TMCの代表としてディビジョン出場を決めたE島さん。タイトルは「命とられるわけじゃない」。会社で空回りしていた「黒歴史」をユーモアをちりばめながら、しかし赤裸々に語り、聴衆の心を掴むスピーチをされました。「命とられるわけじゃない」ゆっくりやろうよ、というメッセージに共感しきりでした。 四人目のスピーカーは江戸TMCを代表してディビジョン出場を決めたS藤さん。タイトルは「そして舞台へ」。あがり症だった過去を克服し、ディビジョンコンテストの舞台に立つまでになったご経験を語られました。失敗したかどうか気にせず、ただ練習する。悩む時間は必要ない。いつも朗らかなS藤さんからは想像できない困難を乗り越えてきたのがわかりました。勇気付けられるスピーチでした。 5人目のスピーカーは元江戸TMC会員で幾多の賞に輝いたO嶋さん。直前のコンテストの調整として参加されました。タイトルは「幸せのレシピ」。幸せの方程式とは?誰もが知りたい導入から人生に欠かすことのできない食事について語られました。一日三回、泣いても笑っても残りの食事の回数は減るばかり。一回一回を大切に、というメッセージに重みを感じました。 ベストスピーカーはコンテストスピーチを除いたスピーカーから選出となり、トリッキーS口さんが栄冠に輝かれました。 休憩の後は、即興スピーチ力を鍛えるテーブルトピックスセッション。 司会はK口さんでした。幾つかのお題をランダムに組み合わせてスピーカーを当てる、とんちと想像力をフル回転して答えなければならない趣向でした。落語の三題噺に近いですね。 当たったのはF津さん、T永さん、H本さんでした。ベスト賞に輝いたのは「花見」「コーヒー」を大好きなものと大嫌いなものにかけて答えたF津さんでした。就職活動で忙しく、なかなか例会に参加できなかったF津さんですが、さらりとベスト賞を取るのは就職活動で鍛えられたということでしょうね。 頭の体操のあとは論評セッションです。トーストマスターズは先生はいないので会員同士でお互いのスピーチを評価します。論評セッションの司会はトリッキーS口さんの命名者、元会長のY田さんでした。論評はトーストマスターズの例会でもっとも唸らされるセッションです。この日も5名のベテラン会員がそれぞれの視点で、準備スピーカーのスピーチが既に持っている美点、そしてどうすれば更に良いスピーチにすることが出来るか?の提案を行いました。限られた準備時間で3分間の論評スピーチを構成するのは相当の負荷がかかります。 M田さんの論評はI川さん、量子コンピュータを聞いたことが無かった人の立場から率直に論評されていました。 S口さんの論評はK冶さん、S口さんのスピーチを聞いた回数ではクラブでも一二を争う立場ならではの深い論評でした。 E島さんの論評はH澤さん、前年ディビジョンコンテストを突破したご自身の経験から声をさらに効果的に使うための実践的なアドバイスをされていました。 S藤さんの論評はZ徳さん、「人生終わった~」のつかみからタイトルが果たしてこれで良いのか?もっとメッセージが伝わるタイトルがあり得るのではないのか?なるほどと思わされる指摘でした。 O嶋さんの論評はM田さん、コンテスト直前なので励ましだけをよろしく!というスピーカーの要望に答えつつ、なぜO嶋さんのスピーチが優れているのか、聴衆の皆にわかるように解説してくださいました。 仕事で疲れていてもトーストマスターズの例会に出るとなぜか元気になる、そんなことを感じる例会でした!