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一場春夢 第703回例会報告


第703回例会は大和田文化センターで開催されました。

この日の準備スピーカーは5名。

内4名がディビジョン出場者という異常事態の中、丁々発止のベストスピーチ賞は唯一の非ディビジョン出場スピーカーM田さんがもぎとるという劇的な幕切れでした。

新年度一回目を飾るにふさわしい例会となりました。

一人目のスピーカーとなったのはそのM田さん。

今夜唯一のプロジェクトスピーカーのプロジェクトは6番「 ボーカルバラエティ」。

タイトルは「食物繊維で成長を」。

栄養の無いはずの食物繊維が豚の体の成長に大きな役割を果たしているデータ。

そのデータを手に、食物繊維を添加した飼料を売り出すも、思ったような結果が出ない。

ある日突然地方への転勤を命じられて… という、まさかのお別れスピーチでした。

栄養と成長の関係を巧みに仕事、トーストマスターズ、転勤に置き換えて、一見無駄に見えても成長に役立つことがあることを色彩豊かに語られました。

二人目のスピーカーはS山さん。

我らが江戸クラブを代表するディビジョンC進出者です。

タイトルは「言魂」。

仕事で痛恨のミスをしてしまったことからの立ち直り。

励まされるスピーチでした。

三人目のスピーカーはH高さん。

進出するディビジョンはD。

タイトルは「差別じゃないけど」。

ふとしたきっかけで気づいた現代にも残る差別問題。

考えさせられるスピーチでした。

四人目のスピーカーはH澤さん。

進出するディビジョンはB。

タイトルは「ただ会うだけ」。

疎遠になった祖母との和解の物語。

家族と会いたくなるスピーチでした。

最後のスピーカーは新宿バイリンガルトーストマスターズクラブか らのゲストスピーカー、S本さん。

進出するディビジョンは四人目のH澤さんと同じくB。

タイトルは「回り道」。

無駄に思えた回り道が人生を形作る。

含蓄あふれるスピーチでした。

ディビジョンBコンテストは4日後という超直前の中での、空気を読まない司会のアレンジ。

同じコンテストに出場する二人がかち合うのはまずいのでは?という声もありました。

快く引き受けてくれたS本さんとそれを受け入れてくれたH澤さん、二人の勇気にただただ感謝です。

即興スピーチを鍛えるテーブルトピックスセッションの司会はI川 さん。

役割の無いメンバーが居ないため、ゲスト参加者を多めに当てられる采配でした。

ゲストの方もドキドキを楽しまれたのではと思います。

ベストスピーカーは初ゲストのH川さんでした。

奥様の肉じゃがが一番…ごちそうさまでした!

論評セッション司会はK野さんです。

M田さんの論評はK口さん。

効果的だった農家のクライアント、上司の声色の使い分けに触れつつも、食物繊維がなぜ成長につながるのかのメカニズムの説明が足りなかったと鋭く指摘されていました。

S山さんの論評はY田さん。

S山さんのメンターということもあり、タイムオーバーガン無視の論評。

トーストマスターとしてよくありませんが、具体的な改善策が実に的確でした。

H高さんの論評はS藤さん。

本題に入るまでの展開が複雑、というテクニックに長けたH高さんにスピーチの本質を迫る指摘が冴えていました。

H澤さんの論評はT永さん。

H澤さんのスピーチを聞いて感じた素直な感想を率直に述べられました。

「泣きそうになりました。ギリ、泣きませんでしたけど」というフレーズが個人的に最高でした。

ベスト賞おめでとうございます。

S本さんの論評はZ徳さん。

ご自身の体験からギャグとメッセージの両立し難さを指摘したのはさすがでした。

笑いの効果は認めつつも乱用は戒めるという視点はコンテストでは特に重要かもしれません。

ディビジョンBコンテストは4月7日、ディビジョンDコンテストは4月14日、ディビジョンCコンテストは4月15日に開催です。

ディビジョンA~Hの勝者が5月13日に代々木オリンピックセンターで日本一の座をかけて争います。

本例会報告作成時点でH澤さんは激戦のディビジョンBを制し、決勝戦へ駒を進められました。

おめでとう!

S山さん、H高さん、後に続け!

そしてM田さん、早く東京に戻って来てね~、ということで例会報告を締めたいと思います。

以上TMOEの橋本でした。

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