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第696回 例会報告


前日に大雪が降り、雪の残る渋谷での例会。初TMOEをつとめさせていただきましたA川からのレポートです。

■会長の挨拶

まずは、いつも元気溌剌のS山会長の挨拶から。雪で混雑してしまいギスギスしている電車内で、座っていたおじさんの上に女の子が座ってしまうというハプニング。しかしおじさんは怒ることもなく和やかな雰囲気に。そんなほっこりする話でまず場を温めてました。

■入会式

続けて、忘年会にもご参加いただいたCさんの入会式。短い時間の中でもご自身の出自やこれまでの人生などを臆することなく披露していただき、これからが楽しみな入会スピーチでした。

■今夜の言葉

今夜の言葉は「目を見張る」。今夜の言葉担当のK田さんは、ご自身の仕事である研修トレーニングをして行く中で、研修を受けた人たちの「目を見張る成長」から刺激を受けているそうです。スピーチには驚きを交えたエピソードが多いので、みなさん積極的に使われていました。また、スピーカーの後ろだけではなく、スピーカーの前にも今夜の言葉の紙が貼られていて、K田さんの心遣いが感じられました。(また急遽今夜の言葉を引き受けていただきありがとうございました!)

■役割説明

タイマー担当のH高さんは会場撤収時間の厳守を説明されていたので、時間コントロールの責任があるTMOEとしても改めて気を引き締めました。集計&サンキュー笑顔のS山さんや、えーとカウンター担当のK田さんは各役割がある意義を丁寧に説明されていました。

文法チェッカー担当のS古さんは、今夜の言葉をかけた「目を覆う」といった表現を使って文法チェッカーについてわかりやすく説明。みなさんゲストさんがいない中でも手を抜かず、オリジナリティのある役割説明をされていました。

■準備スピーチ

#1 T広さん「体幹トレーニング」

外はまだ雪が残る寒さにもかかわらず、トレーニングウェアでご登場したT広さん。8年前にギックリ腰になってしまったことから、体幹トレーニングを始めて、今は腰痛からは解放されているというエピソードを軽やかに話されていました。

私も年末にギックリ腰をやったので、100円ショップのテニスボールでお尻を柔らかくするとよい、というのはとても参考になりました。クラブ内にも多数の腰痛持ちの方がいらっしゃるようなので、皆さん得るものが多いスピーチだったのではないでしょうか。

#2 K継さん「ヒロシさんの長い髪」

職場にいる髪の長いヒロシさん。K継さんは似合わないなー、残念だなーといつも思っていたところ、突然髪をバッサリ切って短髪に!

実はヘアドネーションという、髪の毛を医療用ウィッグを作るために髪を寄付する活動があり、その寄付のために髪の毛を伸ばしていたそうです。

ヒロシさんはお子さんが昔入院した際に、病気で髪が抜けてしまった方が購入するヘアウィッグが高いということを知って、自分でも似合わないと思っている長髪を毎日メンテナンスされていたそうです。

初めは爆笑から入りながら、最後は社会派ドキュメンタリーを見たかのようにグッとくる素晴らしいスピーチでした。

#3 T嶋さん「自虐ネタ」

以前のスピーチでも自虐ネタをちょいちょい入れて、その都度爆笑を起こしているT嶋さん。一般的に自虐ネタはプロでもすべるので素人には難しい、、という導入から入り、そんな中でも自虐ネタの好例として野崎のコンビーフのツイートを紹介して爆笑をさらいました。

そして鉄板のT嶋さんの姉のエピソードでさらに爆笑。ビジュアルエイドと間がとても素晴らしく、スピーチ全体が笑いに包まれたスピーチでした。

#4「ようまとしゅうしゅう」H澤さん

トリは教育担当のH澤さん。愛称「ようま」の祖母ヨシコママとご自身が生まれてから今までの物語をボディーランゲージを駆使して披露。お金持ち且つ海外で秘書をするほどのキャリアウーマンである「ようま」に、H澤さんは男の子の初孫として「しゅうしゅう」と呼ばれて可愛がられていました。そして「ようま」はH澤さんに家業を継ぐことを期待していましたが、H澤さんは自分のやりたかったマッサージ師に。そしてお客様として「ようま」と触れ合うことに。スピーチで大事な要素としてよく取り上げられる「自己開示」全開のスピーチでした。

■テーブルトピック

今夜のテーブルトピックマスターはK川さん。まず、例会の途中で参加されたゲストさんに声をかけるという素晴らしい心配りが印象的でした。

また、テーブルトピックでは「当てられてからゆっくり立ち上がって考える時間をかせぐ」「最後にメッセージを込める」というポイントも簡潔に伝えられていました。

さて、今回のテーマは、今夜のスピーチに合わせたトピックです。

#1「自虐ネタで一番よかったスピーチ」というトピックでZ徳さん。

当てられてすぐ「それはジヌシネタですね」と応えられていてみなさんが「地主?」と思っていると、まさかのお尻の痔。しかもそのスピーチはあまり受けなかったという、まさに自虐ネタで爆笑が起きていました。

#2「ようまのように、期待に応えられなかったこと」というトピックでS田さん。

開口一番「まず期待に応えられなかったことはないのですが」というところから入り笑いをとった後、ご両親からの期待について話されていました。硬い選択を勧める父親に比べ、適当な選択でもいいんじゃないという母親。S田さんは母親の意見になびくことが多かったそうですが、ようやく今になって結果として父親の期待に応えているのかな、というスピーチ。指名されて、即座にうまく両親の対比を使って展開されていたのが、さすがだな、という印象を受けました。

#3「ヘアドネーションのような、寄付について」というトピックでCさん。

Cさんは母親が美容院を経営されていて、子供の頃からずっと髪の毛はその美容院で髪を切っていました。また、その切った髪を集めて、何かに寄付していたことを母親を通じて知っていたそうです。そういう意味でCさんは「子供の頃からずっとヘアドネーションをしていたのかも」という、まさにスピーチにバッチリマッチした話を披露していました。

本日入会された方のスピーチとは思えない、卓越したスピーチでした。

#4 最後は「腰痛」というトピックでS古さん。

S古さんは以前職場で重いものを持ち上げた際にぎっくり腰になってしまったそうです。その時はオフィスと違う階にいたため、台車で運ばれることに……。その後腰痛の改善のための体の使い方を、実際に身体を動かして説明されていました。またここで腰痛の改善ネタを得られて、参加者にもプラスになったのではないでしょうか。

■論評

#1 T広さんの論評は、K冶さん。

スピーチの構成なども評価されていましたが、何よりT広さんは江戸では初のスピーチだったので、T広さんのことを知らない人も多かったという点を取り上げた後、このスピーチを聞いただけで、年齢や仕事などT広さんについてよくわかった、という点を評価されていました。最後にせっかくトレーニングウェアを着ていたので、その服装を活かして、トレーニング方法などを実際に披露するのもよかったのかも、という改善点を上げられていました。

#2 K継さんの論評は、S田さんから。

笑いを誘う軽快な話から、みんなを引き込むグッとくる話に持っていくという展開や、単にヘアドネーションとは?という簡易な説明ではなく、エピソードを交えてヘアドネーションという活動がなぜあるのか?ということを丁寧に伝えている点を評価されていました。改善点として、このスピーチは「どう見られているか?を気にせず、やりたいことをやる」という点がメッセージなので、それをK継さん自身のエピソードや想いがあるとよいのではないか、と「寄付」や「人を表面上で判断しない」ということではなく、スピーチの根幹を突いていて、ベテランならではのさすがの論評でした。

#3 T嶋さんの論評は、S藤さん。

まずS藤さん自身が、芸人のヒロシの真似から論評を始めて、笑いを取っていました。スピーチ内のエピソードを振り返り、ビジュアルエイドや構成を評価された後、どうせ自虐ネタをやるなら芸人のヒロシのネタを使って紹介するともって面白かったかも?と提案されていました。

#4 H澤さんの論評は、M田さん。

素晴らしいボディランゲージや、ようまからもらえるお小遣いが100円、1000円、、と1億円までいくといった誇張表現、ようまが世界で活躍するキャリアウーマンであったことを「秘書」という日本語ではなく、「セクレタリー」という英語を使うことで効果的に伝えていたことを評価されていました。

■各役割の報告

サンキュー笑顔はS山さんから。H澤さんが受賞しました。選んだ理由は、スピーチ中の「100円、1000円……、1億円!」という、いやいやそれはないだろ!と総ツッコミを誘う誇張表現でした。

えーとカウンターはK田さん。皆さんのえーとの回数を丁寧に発表されていました。

文法チェッカーはS古さん。まず会長の「目を見張られる」は誤ってます、という指摘から笑いをとっていました。その後スピーチ内だけではなく、例会全体に渡っての良い表現を取り上げました。

■総合論評

総合論評は江戸の兄貴ことZ徳さん。例会全体に対して、一つ一つ丁寧なコメントを投げかけられていました。そんな中でもご自身のメンティーであるT嶋さんには、入会式で「拍手が終わってから話しましょう」「新メンバーの入室時に承認されたことを伝えて上げましょう」など、改善点を上げられていましたが、皆にもプラスになるTIPsだな、と思いました。また、Z徳さんからは例会後、私の初TMOEに対するコメント用紙もいただき、さすが兄貴だなぁと感服しきりでした。

■受賞者

ベストテーブルトピック賞は、Cさん。

ベスト論評は、K冶さん、S藤さん。

ベストスピーカーは、K継さん。

最後にゲストさんからの感想があったのですが、非常にハキハキと応えられていたのが大変印象的でした。ぜひ次回の参加もお待ちしています!

以上、初TMOEのA川からの報告を終わります。雪が残り非常に寒い中、寒さを吹き飛ばす笑いと熱気に包まれた素晴らしい例会でした。次の2/6の例会でまたお会いしましょう!

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