出合ってしまった編
期待の新人・原澤くんとともにトーストマスターの世界を覗いてみよう!

原澤くん
江戸クラブの最年少にして、期待の新星。特技はマッサージ。好きな映画はカンフーパンダ。最近、近所のスーパーの女の子とちょっといい関係になったとかならないとか。
お得意様を呼んで行われるA社恒例のパーティー。
人前に出るのが苦手な新人・原澤くんは、裏方として会場を走り回っていた。
ところが、社長挨拶を前に、当の社長が現れないという状況で、事件は起こった……。

◎パーティー会場
原澤「部長どうしましょう、挨拶予定の社長が渋滞に巻き込まれているみたいです」
部長「案ずるな、原澤! 誰かが代わりにすればいいことだろう」
原澤「部長……(心強い!)」

アナウンス「続きまして社長の善徳が挨拶申し上げます」
原澤「社長、やっぱり間に合わなかったな。誰が話すんだろう?」
背後に部長の影。
部長「原澤……悪く思うな!」
勢いよく背中を押される原澤。
原澤「うわっ!」

バランス崩しながら舞台に押し出される原澤。
会場の視線が集まる。
原澤「ど、どうも」
会場「よっ、社長!」
会場、失笑。

絶句する原澤。
ザワザワザワザワ……。

放心状態の原澤。
部長「そう落ち込むなシャイボーイ。これが世の中だ」

社員「部長、原澤さんがいなくなりました!」

◎居酒屋
一人ヤケ酒を飲んでいる原澤。
原澤「ちきしょー部長のやつ、恥かかせやがって」

隣の席から一斉に拍手が聞こえる。
原澤「ん、なんだなんだ!?」

立ち上がる上口。
即席のスピーチが始まる。
原澤「うるせーなー」

身振り手振りで楽しそうに話す上口。

頬杖をついて見ている原澤。

大爆笑の会場。

原澤「……話す才能のあるやつが話せばいいんだよ」
寂しげ。

痛飲してやさぐれる原澤だったが、しかし!
数日後、トーストマスターズクラブと出合い、人生が激流のごとくうねり始める。どうなるんだ原澤くん!!!
乞うご期待!
~港区を中心に活動しています~